藤田 耕太郎(唐津市出身)西宮混声合唱団在籍
10月10日唐津市民会館へ演奏会を聴きに行きました。遅くなりましたが報告いたします。
このコンサートは第1部、九響と市民合唱団による合唱組曲「唐津」の演奏、第2部九響のベートーベン交響曲五番「運命」から成る2ステージ構成でした。2部の「運命」は一流プロの演奏ですから素晴らしいものでした。演奏会が終わって、会場から出てくる皆さんが、オケの余韻を全身に感じながら幸福そうな顔をしておられるのが印象的でした。
合唱組曲「唐津」は、前に書きましたように唐津市が作曲者團伊玖磨に委嘱した合唱曲、8曲から成る混声合唱の組曲で演奏時間35分の大曲です。唐津にこのような大曲を歌える市民合唱団が誕生したことを嬉しく思います。唐津の街で合唱組曲と言う音楽が演奏されたのも、おそらく初めてではないでしょうか。
コーラスは、歌い出しは硬さがありましたが、曲を追うごとに力が抜けてよく響きました。やはり、ヤマのかけ声、エンヤエンヤの6曲目「唐津くんち」がクライマックスでした。皆さん自信を持って歌っておられました。子供パートは期待通り若い声を響かせ音楽を盛り上げました。九響は絶妙のプロの技でアマチュアコーラスを支えてくれました。
アンコールでは合唱指導の富永啓子さんも登壇し、舞台と客席一緒になって終曲の「唐津市歌」を歌いました。唐津の街に合唱音楽が芽生えた瞬間でした。会場で教育長稲葉継雄様にお会いした際、「この市民合唱団は今後も活動を続けて、市歌の普及および組曲「唐津」の衆知に努める。」とのお言葉を頂きました。喜ばしい限りです。
なお、唐津ケーブルTVでは演奏会の収録を11月20日12、16、19、22時、22日12時および23日12時、23時に放送します。お知り合いの方へ録画をお願いされたら如何でしょう。
平成28年11月15日